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物流業界が取り組むべきSDGsとは?具体例や課題、実現に向けたポイントを解説

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物流業界が取り組むべきSDGsとは?具体例や課題、実現に向けたポイントを解説

 

目次

近年、さまざまな業界でサステナビリティへの取り組みが求められるなか、物流業界においてもSDGs(持続可能な開発目標)への対応は不可欠と言えます。

この記事では、物流業界が取り組むべきSDGsの具体例や課題、持続可能な社会の実現に向けたポイントを分かりやすく解説します。

物流業界に求められるSDGsとは

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連が「『誰一人取り残さない』持続可能で多様性と包摂性のある社会」を実現するために採択した2030年までに達成すべき17の目標です。

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貧困削減や環境保護など、持続可能な社会の実現に向けて、幅広い分野でSDGsの取り組みが進められています。

特に物流業界は、温室効果ガスによる環境への影響が大きいだけでなく、社会インフラを支える重要なセクターであるため、SDGsへの積極的な対応が必要です。

まずは、17の目標のうち、物流業界が注目すべきSDGsの具体的な目標と、それに基づく課題や解決策について解説します。

SDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」

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SDGs7は、クリーンで持続可能なエネルギーを提供することを目的として掲げられた目標です。SDGsにおいて、エネルギーは気候変動を助長する要素だと位置づけられています。

物流業界は、大量の輸送車両を使用し、エネルギー消費や温室効果ガスの排出において大きな影響を与えています。

例えば、ガソリン車から電気自動車(EV)やハイブリッド車への切り替えは、温室効果ガス削減の効果的な手段です。
さらに、再生可能エネルギーの導入、物流センターにおける太陽光発電の利用などもクリーンエネルギーへの転換を推進するための有効な方法です。

SDGs8「働きがいも企業成長も」

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持続可能な企業運営には、社員が働きやすい環境づくりが求められます。

特に物流業界では、ドライバーや倉庫作業員の労働条件が厳しい場合が多く、長時間労働や労働環境の改善が必要です。

このような課題に対応することで、企業は労働力を確保しつつ、生産性向上と従業員の満足度向上を図ることができます。

また、SDGs8では、ジェンダー平等や多様性の推進も重要視されています。

物流業界では女性の労働力が依然として少なく、多様な働き方を支える柔軟な制度や、女性が活躍できる職場環境の整備が求められています。

SDGs9「産業と技術革新の基盤をつくろう」

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SDGs9は、持続可能な産業基盤と技術革新を促進することを目的として掲げられた目標です。
輸送やエネルギー、情報通信技術といったインフラへの投資は、持続可能な開発を達成するために欠かせない重要な要素とされています。


物流業界においては、効率的な輸送ネットワークと技術の革新が、産業全体の発展と持続可能な社会の実現に寄与します。
特に、デジタル技術の導入をはじめとしたインフラへの投資は不可欠と言えるでしょう。

例えば、IoT技術や自動運転技術を活用したスマート物流の導入は、効率化だけでなく、エネルギーの消費削減や労働環境の改善にもつながります。

また、アルゴリズムを用いた配送計画作成のシステム化は、効率的な配送ルートを自動で導き出し、配送業務の無駄を減らすことで、環境負荷の軽減にも貢献します。

SDGs12「つくる責任つかう責任」

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SDGs12は、製品のライフサイクル全体における資源の効率的な使用と廃棄物の削減を目指すものです。

物流業界では、製品の輸送や保管を行う際の資源の有効活用や廃棄物の削減などが挙げられるでしょう。

例えば、包装材の削減やリサイクル素材の使用は、資源の節約に直結します。

また、在庫管理システムを導入して過剰在庫や無駄な廃棄を防ぐことは、環境への配慮だけではなく、コスト削減にもつながります。

SDGs13「気候変動に具体的な対策を」

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気候変動は、世界全体が直面する重大な課題の一つであり、物流業界もその解決に向けた重要な役割を担っています。

トラックや輸送車両から排出される温室効果ガスは、気候変動に大きな影響を与えるとされており、CO2削減に向けた積極的な取り組みが求められています。

具体的には、電気自動車や燃費効率の高い車両への切り替えや、エコドライブ運転の推奨が有効とされています。

さらに、配送計画を自動化し、効率的な運行ルートでの配送を実現することで、燃料消費量を削減し、気候変動への影響を抑えることができます。

物流業界におけるSDGsの具体例

続いては、物流業界におけるSDGsの取り組み事例をいくつか紹介します。
それぞれの事例が、持続可能な社会の実現にどのように貢献しているのかも見ていきましょう。

共同配送

共同配送とは、荷物を共同配送事業者が集約して効率的に運ぶ仕組みです。
配送回数が削減されるため、環境負荷を大幅に軽減できます。

共同配送は、無駄な配送を減らすことで、物流業界全体でエネルギーを効率的に使用する重要な取り組みのため、SDGs7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」におけるエネルギー効率の改善に寄与します。

さらに、エネルギーを効率的に使うことによって大気への影響を抑えられるため、大気、水、土壌への化学物質やごみの排出を減らすことを掲げるSDGs12「つくる責任、つかう責任」の実現や、ひいてはSDGs13の「気候変動に具体的な対策を」への貢献にもつながるでしょう。

また、トラックの運行時間や台数が減ることで、輸送コスト削減につながります。

関連記事:共同配送とは?メリット・デメリットや解決すべき課題を紹介

テレマティクス

テレマティクスとは、車両に搭載された通信機器を通じて、リアルタイムで車両の位置や状態を管理するシステムです。

車両の運行状況をリアルタイムで把握することで、物流業務全体を最適化し、効率的な運行や燃費の改善、安全運転の確保が叶います。
SDGs8「働きがいも企業成長も」における「多様化、技術の向上、イノベーションを通じて、経済の生産性をあげる」の実現にも寄与するでしょう。

さらに、運行データを分析することで、さらなる業務改善や無駄な資源の削減にもつながるため、無駄のない資源活用を目標に掲げるSDGs9「産業と技術革新の基盤をつくろう」にも貢献できます。

テレマティクスを通した業務効率化を通して、経済生産性が向上し、配送効率化による環境にやさしい配送が叶うでしょう。

関連記事:テレマティクスとは?物流におけるメリット・デメリットを解説

TMS(輸配送管理システム)

TMS(輸配送管理システム)は、商品の出荷から配送までの過程を一元管理できるシステムで、配送業務全体の効率化を図ることが可能です。

前述のテレマティクス同様、SDGs8やSDGs9への貢献はもちろんのこと、輸送コストの削減が叶うため、天然資源の持続的な管理や効率的な利用を謳うSDGs12「つくる責任、つかう責任」の達成も果たせるでしょう。

また、配送状況の管理による業務効率化は、従業員の労働負担軽減や環境負荷削減にもつながる取り組みです。

関連記事:TMS(輸配送管理システム)とは?物流業界における必要性、選び方を紹介

配送管理システム

配送管理システムとは、最適な配送計画を自動で生成するシステムです。
複雑で時間のかかる配送計画の作成業務をシステム化することで、従業員の作業負担が減少し、配送効率がアップします。

配送管理システムを導入することで、無駄のない配送ルートが自動で作成されます。
技術向上やイノベーションを通して経済生産性を高めることを目指すSDGs8「働きがいも企業成長も」や、環境にやさしい技術を取り入れるSDGs9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献できるでしょう。

また、属人化しやすい配送計画の作成業務を自動化することで、ドライバーの業務効率化ができるのはもちろん、新人育成にかかる期間も短縮できます。

企業全体の生産性を向上させ、持続可能な物流を実現するための重要なツールです。

関連記事:配送計画の最適化方法!システム導入によるメリットや、LPガス配送に特化したサービスを紹介

 

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物流業界でSDGsを実現するための課題

物流業界でSDGsを実現するためには、さまざまな課題を解決しなければなりません。

例えば、業務の効率化や経済生産性の向上には、システム化や物流DXが不可欠とされていますが、後れをとっている企業もいまだ多いという現状があります。

また、SDGsに取り組むための人材不足に悩む企業も少なくありません。

さらに、共同配送などの仕組みを構築するには、同業他社との情報共有や協力体制の整備が必要となるため、ハードルが高いと感じる企業もあるようです。

物流業界で今すぐできるSDGsの取り組み

物流業界におけるSDGsの達成には、業務の効率化とDXの推進が重要です。

まず、自社の業務フローを可視化し、どこに改善すべき課題があるのかを明確にすることから始めましょう。
業務フローの見直し後、属人化しやすい業務の標準化を進めるためには、システム導入が効果的です。

例えば、配送管理システムを導入することで、効率的な配送ルートを自動作成でき、配送時間の短縮や燃料消費の削減といった効果が期待できます。これにより、環境負荷の低減や労働生産性の向上が叶うでしょう。

さらに、SDGsの実現には、自社単独での取り組みだけでなく、他社との協力体制や業界全体が一丸となって取り組むことが求められているため、社内外の情報共有やコミュニケーションを促進することも大切です。

物流業界のSDGsは企業のサステナブル経営にもつながる 

SDGsには17の目標が設定されており、2030年までの達成が目指されています。

物流業界でも、目標達成に向けた具体的なアクションが求められています。まずは配送管理システムの導入など、比較的導入が容易な取り組みから始めてみてはいかがでしょうか。

企業がSDGsに向けた取り組みを進めることで、サステナブル経営が促進され、業界内外での信頼性も向上します。
今すぐできる取り組みから始めて、将来的な持続可能な成長へとつなげていきましょう。

 

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