AOIエネルギーソリューション様
- 導入事例
- 課題
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配送は外部業者に依存しており、社内に配送ノウハウが蓄積されていなかった。
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配送順序の作成はベテラン配送車の経験に依存していた。
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配送計画の作成に時間と経験が必要だった。
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急な欠員が出た際、代わりの人間がルートを把握できず、業務が停滞するリスクがあった。
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- 効果
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土地勘のないスタッフや急な代役でも配送計画を作成できるようになり、業務の属人化を軽減。
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地図と配送順序が可視化され、代役の配送員でも配送しやすい環境を実現。
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システム導入から短期間で、配送スキルの7〜8割をシステムでカバー。早期の戦力化に成功。
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スマートフォンでもルートや配送先を確認できるため、誰でもバックアップに入ることが可能になった。
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AOIエネルギーソリューション株式会社様(以下、AOIエネルギーソリューション)は、LPガスや石油製品などのエネルギー供給を基盤に、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー、省エネルギー設備の導入支援、電力サービスまで幅広く手がける総合エネルギーソリューション企業です。
AOIエネルギーソリューションは、LPガス容器の配送を内製化するにあたり、社内メンバーが配送業務の未経験という中、配送業務を円滑に遂行しなくてはならないという課題を抱えていました。
LPガス配送効率化システム「DRIVEBOSS LPガス」が、属人的になりがちなLPガス配送業務において、これらの課題解決と業務効率化にどのように貢献したのか、担当者様のお話しを中心にその詳細を追います。
配送の計画作成は“経験”に依存していた
AOIエネルギーソリューションでは、これまで配送業務を外部業者に委託していました。しかし、将来を見据えた「配送の内製化(自社スタッフによる配送)」へと舵を切る際、大きな壁が立ちはだかりました。

AOIエネルギーソリューション株式会社
エネルギーサポート部 部長 森下 真臣 氏
「一番のボトルネックは、配送のノウハウ。どの順番で回れば効率的か、どの道で配送先に行くのか。これをゼロから構築するには膨大な時間と経験が必要だと感じていました(森下氏)」
配送を内製化するにあたり、最も大きな課題になったのが配送順序の作成でした。
配送者は、数日分の配送先リストをまとめて渡されますが、「住所を見ても、どのエリアにあるのか分からない」「いつ配送するのが良いか判断ができない」といった問題に直面する事になります。
そのため、経験のない担当者が配送計画を立てるのは難しく、「誰でも配送計画を作れる環境を整えること」が大きなテーマとなっていました。
さらに、冬場など繁忙期には配送量が増えるため、急な欠員や応援対応が発生することもあります。
その際に、「初めて配送する人でも迷わず回れる仕組み」が必要だと感じていました。
導入の決め手は配送計画・ルート作成を“仕組み化”できること
複数のシステムを比較検討する中で、同社が最も重視したのは「導入のしやすさ」でした。
導入の決め手となったのは、配送計画やルートの作成をシステムがサポートしてくれる点でした。
「最初から完璧なルートでなくてもいい。土地勘のない人間が、すぐに7〜8割の精度で動けるようになるツールが欲しかった(森下氏)」
配送順序の作成には経験とノウハウが必要ですが、システムに配送先データを読み込むだけで最適な配送順を自動生成できるようになります。
「配送順序を組み立てるにはノウハウが必要なので、そこは会社として仕組みで支えたいと思っていました。その部分をシステムで補えるのが大きかったですね。(森下氏)」
また、導入コストとのバランスも評価ポイントでした。
複雑な大規模システムでは導入費だけで数百万円かかるケースもある中、「現場で実際に使える現実的な仕組みとしてスモールスタートが可能な価格設定で導入できる点」が、導入の後押しとなりました。
誰でも配送計画を作れる環境へ
現在、安井氏を中心に以下のようなフローで日々運用されています。
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基幹システムから配送データをCSVで抽出し、システムに取り込み配送計画を自動作成
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作成された配送順序を確認。必要に応じて現場判断で順番を調整。
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配送担当者に配送計画を共有。スマートフォンで配送先やルートを確認しながら配送

AOIエネルギーソリューション株式会社
エネルギーサポート部 安井 美抄 氏
「慣れている人は自分の経験で微調整もしますが、慣れていない人にとっては、地図上にピンが並んで『次はここです』と示してくれることが、何よりの安心材料になっています(安井氏)」
特に役立っているのが、助っ人で配送に入る際のサポートです。
急な休みなどで普段配送していない担当者が対応する場合でも、「配送順序」「地図情報」が確認できるため、配送のハードルが大きく下がったそうです。
ベテランの「勘」を仕組み化し、持続可能な配送体制へ

AOIエネルギーソリューションがこのシステムに見出しているのは、単なるルート作成の効率化だけではありません。物流・インフラ業界全体が直面している「配送員の高齢化」や「深刻な採用難」という構造的課題に対する、ひとつの解法です。
「誰かが急に体調を崩して休まなければならなくなった時、代わりの人間がすぐに入れる。地図上でルートが並んでくれている安心感があるからこそ、経験がなくても現場を止めることなく回れます。現場にとって非常に大きな支えになっています(安井氏)」
「新しく入ってくれた人に、いかに長く継続して仕事をしてもらうか。最初の1〜2ヶ月で直面する『道がわからない』という高い壁を取り除いてあげることが、本当に大事なところなんです(森下氏)」
森下氏は、本システムを「未経験者でも一気に“即戦力に近い状態”になれる、導入ツール」であると評します。
完璧なルートをシステムに求めるのではなく、まずは「誰でも迷わず配れる」という標準化の土台を作る。
その土台があるからこそ、現場スタッフは安心して実務に慣れ、独自のノウハウを積み上げていくことができます。「配送」というブラックボックスになりがちな業務を透明化し、次世代へつなぐ。AOIエネルギーソリューションの挑戦は、地域のインフラを守るための確かな一歩となっています。